
- 家庭菜園で野菜づくりをやってみたいが、畝作りがたいへんみたい ?
- 機械で畝作りをしたいが、なにを、どのように、手順が分からない ?
- 畝が曲がる、畝の幅が一定にできない、きれいな畝作り、どうすればよいのか ?
よい野菜を育てる基本は畝作りにあり、畝は野菜の根がのびのびと成長するための大事なポイント。畝づくりは重労働、でも機械でやれば楽に速く、よい畝を作れます。
この記事を読んでいただくことで、- 楽にきれいな畝作り、大事なことはひもをピンと張りしっかり踏みつけること。
- 機械で平行(並行)する畝を何本も作りたい、その方法とは手順とは、どうすればよいのか。
- 機械での畝作り、畝幅や通路幅を狭くしたり広くしたりするそのポイントは。
機械(耕うん機や管理機)で土を耕し、培土器(土を盛り上げること)で土寄せができ、畝が作れる。どのような手順でやればよいのか写真と図解でていねいに解説いたします。
積雪の多い東北南部で20年以上、100坪程度の家庭菜園をやってきたおじさんの経験から、真っ直ぐできれいな畝作りとは、種まきや苗を定植する畝の幅とは、これらの手順を紹介です。
機械での畝作り、写真と図解をヒントにしていただき、この通りにやっていただければ、楽に速く畝作りができるようになります。思い通りの畝作りができようになると、野菜づくりもいっそう楽しくなりますよ。
― 目 次 ―
1.楽にきれいな畝作り、知っとくべき重要ポイント3つとは
機械による畝作り、簡単といえば簡単ですが奥が深いです。なぜならば、真っ直ぐできれいな畝作り、どのレベルで良しとするかは個人差が大きいからです。決して立派な畝作りなどとは考えずに、そこそこの畝たてができれば野菜は育ちます。
ここでは、機械による畝作りのポイントについて3つ解説します。なお、機械の名称は耕運機、管理機、ミニ耕運機、さまざまですが、耕運機として解説します。
(1)耕運機に倍土器を取りつけて畝作りをすること
- 楽に効率の良い畝作りに欠かせないのが倍土器です。
- 倍土とは、土寄せを意味し、倍土器の羽根状の板で土を左右にかき分け押し寄せていくことで、なだらかに丸みのある畝が形作られます。
- 倍土器とは土を盛り上げて畝を作るアタッチメント(付属品)、他には畝たて器、溝浚器(みぞさらえき)など各種アタッチメント商品があり、丸畝や角張った畝などいくつかの畝の形ができます。


(2)できるだけ、きれいに真っ直ぐな畝作り(畝たて)を心がけること
- 真っ直ぐな畝たて最大のポイントは、それなりに耕した土にピンとひもを張ること。
- ひもの上から歩いて踏みつけ、しっかりと土に足跡をつけることが最も重要。
- ひもを取り除き、ひもの跡や足跡を目印にして耕運機で一往復させれば、それなりの畝ができる。


畝幅が狭かったり広かったり、くねくねした畝では見た目も悪いし、種まきや苗の定植作業に支障がでます。ひもは、ビニールひも、マーカー線なんでもよし。耕運機燃料タンクのふたなどを目印にして、足跡に合わせ真っ直ぐ進むことで、直線的な畝となります。


(3)野菜の種類によって、おおよそのベット幅を統一しておくこと
- 一般的なベット幅は60~70㎝、ほとんどの野菜の種まきや苗の定植ができる。
- それには畝の幅を100㎝程度の間隔にして、倍土器を取りつけた耕運機を1往復させる。
- 仕上げはレーキなどで土の盛り上げや、平ら面をならせば、ほぼ満点の畝ができる。


ベッド幅とは、畝の平らな面で種まきや苗の定植をするところの畝幅で、畝の幅とは違います。あらかじめ、ベット幅、通路幅、畝の幅の間隔を何cm程度にするのか、野菜に合わせて決めとおくと効率のよい作業ができます。
秋野菜のなどの葉物類は、、畝の幅を60~70㎝程度で耕運機を1往復させれば、ベット幅が30~40㎝となります。狭くても十分です。
畝の幅を100㎝プラス50~60㎝程度にして、100㎝で1往復、プラス60㎝を往路だけ走れば、ベッド幅60~70㎝の畝たて、通路幅が50㎝程度確保できます。
畝の幅を160㎝程度にすることで、ナスのような根が浅く広がり、土中深くまで根が伸びる野菜、里芋・ネギなど土寄せが必要な野菜には、通路から土を盛ることができるので土寄せに十分対応できます。具体的には5.通路幅、畝と畝の間隔を広くする畝立て方法の作業手順で解説いたします。
2.畝作り作業前にやっておくべき2つのこと
畝づくりを始める前にやっておくべき作業、それは土作りです。なぜならば、野菜の成長には一定期間を要します。その期間の成長の基が堆肥や元肥という栄養素。土作りの時にしっかりと準備をしてから畝作りを行うことが、おいしくよい野菜を育てるコツです。
もう一つは、ベット幅、通路幅、畝の幅を野菜に合わせ、おおよそは決めておくこと。畝作りの段取りです。野菜の組み合わせによる連作障害を考えると面倒ですが、それなりにベット幅、通路幅の間隔を考え、見える化しておくと、効率の良い畝作りができます。
3.平行(並行)する複数畝の作り方、ひもをピンと張ることが大事
(1)でき上った畝の写真

ここでは、ベッド幅60~70㎝、通路幅20㎝程度の畝を平行(並行)して畝たてする手順について解説します。
ベッド幅、通路幅は、土の整地のしかた、土の盛り上げ方や通路の土を踏むことなどで、いくらでも変更できます。
通路幅は自動的に20㎝以上になり、通路での作業に特段の支障はありません。
(2)畝作りの作業手順

➊ 畝の幅を100㎝、ひも支柱を土に差し込む
- 巻き尺で畝の幅100㎝の間隔で印をつける
- ひもを支柱に結び、ピンとひもを張ること、写真は4本のひもを張り、3本の畝たてができる
- ひもは、ビニールひも、麻ひも、ロープなど、ピンと張れれば何でもよい
➋ 足跡の印を目安にして、耕運機に倍土器を取り付けて往復させる


目印のやり方はさまざまです。
- ひもだけをガイドにして耕運機を走らせる
- ひもをこすりつけて、土に線のような溝(跡)をつける
- 線に沿って軽く掘る、あるいは線の上から石灰をかける
他にもありますが、簡単で分かりやすいのは、しっかりと足跡をつけるのが一番です。
❸足跡の印を目安にして、耕運機に倍土器を取りつけて往復させる


耕運機の燃料タンクふたの延長線上と足跡を重ねるような形で、これらを目印に走ります。これもやり方は人それぞれ。ポイントは、ゆっくりと耕運機の速さに合わせ歩くことで、真っ直ぐに進めます。
1往復する(1本目の足跡で行き、2本目の足跡で戻る)ことで畝たて1本ができます。プラス3本目の足跡を行くことで2本目の畝たてができます。2往復すれば畝たてが3本です。
これを繰り返すことで、平行した複数の畝たてがいくらでも可能です。
❹畝の表面の土をならすことで平らに整地ができる




- 倍土器で盛り上げた土を平らにならす。レーキのギザギザ歯で土を盛り上げ、反対の平らな面で土をならす。
- 水道の塩ビ管、四角な板、クワなど、平らにする方法など、やり方は人さまざま。
- 土の盛り上げる量、土を平らにならす量で、ベッド幅や畝の高さを変えることができる。
- 通路幅は、歩くことで土がくずれ、自然と20~30㎝程度の通路幅に調整できる。
ここでのポイントは、
倍土器の羽根の幅は60㎝にしてあります。畝の幅を何㎝程度とるかによって、ベット幅はどのようにもなります。羽根の幅の調整は6.ベッド幅は、畝の幅と倍土器の羽根の幅を調整することで変更できるを参考にしてください。
4.通路幅が狭くても野菜は育つが、中耕や土寄せには広いほうが良い
できることならば、畝と畝の間隔は広いほうがよいです。なぜならば、風通しがよくなること、中耕(ちゅうこう)ができること、いちばんは作業がやりやすい、効率ががよいということです。
中耕とは、土の表面を軽く耕すこと。土を掘り返し耕すことで、除草対策、土がふかふかになり野菜に酸素がいきわたり、成長がよくなります。ただし、中耕をやるには畝と畝の間隔(うねま=畝間)を広くとらないと耕運機が通れません。
畝と畝の間隔を広くするとは、通路幅を広くすることです。通路幅の考え方は、耕運機の全幅の広さをとること。一般的には、ほぼ60㎝程度であれば機械は通れます。機械の全幅は、狭くしたり広くしたり自在にできる機種もあります。
家庭菜園の面積が広い場合は、できるだけ通路幅が広いほうが野菜の生育にはよいです。狭い畑では通路幅に余裕はありませんが、野菜はそれなりに十分育ちますから心配しなくても大丈夫です。広くしないとダメということではありません。
5.通路幅を広くするために、畝と畝の間隔を広くとる畝立て方法
通路幅を広くとるには、通路用の畝を立て、その土を適当にならせばよいだけです。
ここでは、畝の幅を100㎝、通路幅を50~60㎝程度にして畝たてをすると、ベッド幅60~70㎝、通路幅 60㎝以上で、効率の良い作業ができ、土寄せも自在にできます。作業手順は、3. 平行(並行)する複数畝の作り方と同じです。
➊ ひもをピンと張って、しっかりと足跡をつける
- 畝の幅を100㎝、通路幅60㎝にしてひもを張る。
- ひも➀~⑤の5本分、ひもの上を真っすぐに歩き、踏んで足跡をしっかりと残す。(ひもは2本にして、張る、足跡つけるを繰り返してもよい)
- 足跡をつけたならば、ひもは取り除く。

➋ 耕運機に倍土器を取りつけ、足跡の印を目安に耕運機を往復させる
- 1往復(➀②のひも)、2往復(➂➃のひも)、➄は往路だけ走らせることで、畝-A、畝-Bの2本の畝、通路-a、通路-bの2本の通路の原型ができる。
- 畝-A、畝-Bは表面の土を平らにならし、おおよそのベット幅を決める。通路-a、通路-bも平らにならすことで中耕ができ、通路幅も確保される。

6.ベッド幅は、畝の幅と倍土器の羽根の幅を調整することで変更できる
ベッド幅60㎝程度の場合、畝の幅を100㎝にして、倍土器の羽根の広さを60㎝程度する。あとは土の盛り上げ方でベッド幅、通路幅を簡単に調整できる。あらかじめ倍土器でテストしておくと作業が効率よくできる。
(1) 仮に畝の幅が200㎝、羽根の広さが60㎝であれば、140㎝(200㎝-60㎝)前後のベッド幅が作れますが、このようなベット幅は必要としません。
(2) 30㎝程度のベッド幅が必要であれば、畝の幅を60㎝程度、羽根の広さを60㎝で往復すればベット幅30~40㎝程度にできます。実際は、羽根の広さを40㎝程度にして30㎝弱のベッド幅にします。
(1)(2)のように、あらかじめ羽根の広さ(幅)と畝の幅の関係から、ベッド幅がどのようになるのか分かるにしておくこと、これがいちばん重要なことです。
下記は、私のやり方で作成した目安の写真です。(現在はおおよその経験値でやっています)


7.耕運機、倍土器を使用することで畝作り作業が楽にできます
畑の面積にもよりますが、畝作りを手作業だけではつらいものがあります。一般的に家庭菜園で使用する機械は、耕うん機、管理機。主に土を耕すのが耕うん機。畝づくり、土寄せ、除草などは管理機で行います。
しかし、現在では耕うん機、管理機、その違いは必ずしも明確では有りません。各メーカーがいろいろな機能を持った機械を販売しており、購入する場合は周囲の畑の人から使用状況をよく聞いてください。その上で農機具店などを必ず数店舗チェックして、ひと呼吸おいてから購入してください。
なぜならば、耕うん機でも管理機でもアタッチメントを換えればいろいろな作業が楽に便利にできます。購入すれば20年以上は使用可能、あわてず時間をかけて、よく調べ納得してから購入しましょう。
ここでは、私が使用している管理機と畝づくりの培土器を紹介します。
(1)管理機 (2001年04月 162,700円にて購入)・ロビン管理機 RCO 660 3.5馬力、最大6馬力 富士ロビン株式会社 2013年、現在のマキタに吸収合併 (マキタは電動工具のトップメーカー)
・全長 1400mm、全幅 560mm、耕す幅 500mm、 正逆転各1段、ガソリン


(2)培土器
培土とは、土を寄せること。管理機にとりつけ走らせると培土器が土にくいこんで進みます。
羽によって土が左右両側に押し分けられ、土がきれいに盛り上がり、畝の原型が簡単にできます。中腰での土上げ作業は腰が痛く、培土器があればほんとうに助かります。
私はニューイエロー培土器、25年前のものです。現在は、パープル、グリーン、アポロ培土器などで畝づくりができ、価格は2万円前後。他にも畝立器、溝浚器(みぞさらいき)とよばれる畝づくり専用のアタッチメントも各種あります。
8.まとめ
畝作り、手作業だけではたいへんです。機械であれば楽に速くできます。ここでは、耕運機に倍土器を取りつける作業方法を解説しました。
- 畝作りは、野菜を上手に育てるためには必要不可欠な作業
- 機械で、きれいな真っ直ぐな畝作りには各種ポイントがある
- ひもをピンと張り、ひもの上から足跡をつけ、それを目安に機械を走らせること
- 耕運機にアタッチメントを取りつけると作業が楽に早くできる
- 通路幅を広くすることで、中耕や土寄せがやりやすくなる
- ベット幅は、畝の幅、倍土器の羽根の広さがポイント、事前確認が大事
各項目で解説した内容をじっくりと読んでいただき参考にしてください。畝作りは場数を踏むことです。失敗を重ねつつ、楽しく美味しい野菜作りに挑戦してみてください。
ご訪問いただきありがとうございました。









