
- 家庭菜園を始めたいが畝の作り方が分からない
- 畝を作ってみたが、作業手順が分からなくて、いらいらした
- 畝作りはきつい作業、簡単につくる方法ってあるのだろうか
- 手始めに「畝の1本立て」の作業手順について
- 簡単な畝のつくり方、「すり足で平畝を作る方法」の作業手順
- 平行して並んだ畝の作り方について
積雪の多い東北南部で20年以上、100坪程度の家庭菜園をやってきたおじさんの経験から、
畝の作り方を解説しています。
畝作りは経験です。手順を知ることで自分なりの畝作りが直ぐに始められます。
覚えることでいろいろな野菜を育てるチャンスが増え、野菜作りが楽しくなります。
まずは、「畝の1本立て」の基本を知って、なにか野菜を育ててください。
自ら育てた、みずみずしいパリッとした美味しい野菜が直ぐに食べれますよ。
― 目 次 ―
1.美味しい野菜を、できるだけ多く収穫する基本は畝作りです
- 畝(うね)とは、野菜を育てるために土を盛り上げ、平らな部分を作ること
- 良い野菜を育てるには、根が良く伸び、水分や肥料が吸収できる土壌にすること
畝作りは野菜作りの基本作業です。寒い中、暑い中、作業は楽しいことばかりではありません。この作業をていねいにやることで収穫量の多少におおきな影響を与えます。
ここでは、畝の作り方について具体的に解説します。基本を知って上手に応用してください。
下記の記事は、畝の作り方や準備について解説しています。
2.畝作り作業の前にやっておくべき、2つのこと
畝作り作業の前にやっておくべきこと、
(1)野菜と畝の関係を事前に検討をしておくと、作業がはかどります
- 育てる野菜、種まきや苗の定植はいつ頃になるのか
- 畝の位置、東西畝か南北畝か、畝の幅、ベット幅、通路幅、平畝か高畝かなど
(2)土作りを完了してからの畝作りなのか、土作りと畝作りを同時におこなうのか
- 土作りとは、消石灰、堆肥、肥料(元肥)などを散布し、土を耕すこと
- 畝作り(畝立て)とは、耕した土を台形状( )に盛り上げること
- 消石灰を使用すると、種まきや定植まで2~4週間程度の期間が必要です
- 消石灰を使用したら、必ず2~3週間の間隔を空けてから次の作業に移ること
- 消石灰と化成肥料などを一緒にまき散らすと、土中でアンモニアガスが発生し野菜を枯らす場合があります
- 苦土石灰や有機石灰(貝の殻や卵の殻など)の使用であれば、堆肥、肥料(元肥)といっしょに混ぜて耕し、畝作り、種まきや苗の定植も同時にできます
お天気情報は重要なポイントです。とりわけ秋野菜、雨量によってはタイミングが大幅に違ってきます。
多くの野菜を栽培する場合、畝の作りなおしはたいへんです。消石灰を使用するのかどうかなど、準備万端にして効率のよい畝作りを目指してください。
これらは、難しいように思えますが経験さえしてしまえば大丈夫です。
下記の記事は、石灰の使い方について解説しています。
3.畝作り作業の前に、畝のイメージをしっかりさせること
下記は、畝のイメージ図です
◉畝の幅 = ベッド幅 + 通路幅
・ベッドには苗の植えつけや種まきをします
・畝作りは、通路の土をベッドに盛り上げること、畝立てともいいます



4.畝の作り方、手始めに「畝の1本立て」の作業手順です
畝の1本立て、畝づくりの基本中の基本です。これが分かれば、すべてに応用できます。
- ベットを1本つくるだけ。ベット幅は自由に変えられ、通路の幅は考えなくてもよい
- 通路幅を20㎝以上もしくは30㎝~40㎝間隔を空けて次のベッドを作れば、作業性の良い畝を何本も自由につくることができる
- 葉物ならベット幅30~40㎝幅で有れば充分育つ。元肥を混ぜ込んで、ささっと作って、食べたい野菜の種をまく、苗を植えつける、これだけでよい
この作業に慣れれば、ひもの支柱が無くても、野菜の種類に合わせたベッド幅で畝を作れるようになり、マルチを使用しない限り自由なベッド幅が可能です。(マルチは幅の規格がある)
60㎝の畝を1本作ります。(正しくは、60㎝ベッド幅の畝)
(1)道具を準備する

➊メジャー (巻き尺)
➋支柱にロープのようなひもをしばる。ビニールひも、何でも良い、2セット用意
➌クワ 刃の幅 12㎝、刃長40㎝ 柄が70㎝、柄が長いと腰には良いが、土を掘るには、短い方が良い。
➍アルミレーキ 畝たて、草取り兼用 (鉄レーキは重い、木製のグラウンド用レーキでもよい)幅40cm、全長 130㎝、高さ 11.6㎝ ギザギザ歯がついている方で土あげ、反対側で平らにならすことができる。(クワでも代用できますが、あるとすごく便利です)
➎ベッド4角の位置決め用に、支柱や割りばしなど、4本用意する。緑色の支柱は私が愛用しているものです。形、大きさはそれなりで良いです。
(2)作業手順の説明

➊ベッドの幅と長さを決める、メジャーでベット幅を測り、手前に支柱2本を差し込みます

➋ベッドの長さの端に、2本支柱を差し込む
◎目的はベッドの長さと幅を決めるためです。手や割りばしなどで目安になる印をつける程度で。(緑の長い支柱は写真用です)

➌ベッドの両端(左右)の長辺にひもを張る
◎ひもをつけた支柱を2セット、土に差し込みます。これでベットの幅と長さが決まります。

➍ベッドに通路の土を盛り上げる
◎ベッドの片側、右側のひもに沿って、ひもの外側から、内側に向かい、クワで土を掘りながら、すくうようにして、ベッドに土を盛り上げる。・土の量は適当、通路が平らになる程度、最初から低い平畝にすれば、土上げはほんの少しでよい。

◎片側(べッドの左側)の土も盛り上げる
・反対側の左側のひもに沿って、通路の土を外側から内側へ盛り上げていく、写真は右側から再度土あげしている
・ベッドの幅が60㎝であれば、畝をまたいで土あげが楽にできます。

◎盛り上げた土の写真です。土を少し深めに高く盛り上げることができれば、高畝ができます。高畝は根が張りやすいので野菜にはとてもよい環境です。

➎ひものついた支柱をひき抜く
◎ひものついた支柱2セットを土からひき抜きます。ベットの表面はでこぼこ、ベッドの上に土の塊や石などがあれば取り除いてください
❻ベッドの表面に、土をきれいに盛り上げ、表面の土を平らにならしてください
・レーキの歯のあるほうで土を盛り上げる
・レーキの歯の無いほうで表面を平らにならす
❼ベッドの完成、ここに種まきや苗の定植をします。クワや、塩ビの水道管、板などでも平らな表面ができます。そこそこ平らであれば十分です。


5.簡単な畝の作り方、「すり足で平畝を作る方法」の作業手順
畝の1本立ては基本の基ですが「すり足で平畝」は、足で通路とベッド(畝)を区別するだけ。
水はけさえ問題が無ければ、低い平畝は便利に使えます。高齢者や女性の方、作業が楽にできます。ベッドの表面を平らにならすことで、種まきも、植えつけも、きれいな仕上げが可能です。
使用する道具は、4.畝の作り方に使用したものをそのまま使用できます。

➊ベッドの位置、幅と長さを決める
◎メジャーで畝の幅と長さを測り、四角に支柱を差し込みます。
(写真はベッド幅90㎝×長さ200㎝程度)

➋ベッドの両端(左右)の長辺にひもを張る
◎ひもをつけた支柱2セットを土に差し込む。これでベッドの幅と長さが決まります。

➌ひもの上を歩いて足跡をつける
➍足跡の上を数回歩いたら、ひもの支柱を引く抜く、足跡をすり足のような形で歩くと 通路幅がとれる


➎ベッドの表面を平らにならすと完成です。種まきがしやすく、苗が植えやすくなります。


ここからの応用はいくらでもできます。足跡をレーキやクワで土を上げることで、土を深く掘れば高畝も可能です。通路幅も自在にいくらでも調整ができます。


平畝は、少しだけ手をくわえ、周りよりも土をほんの少し上げて、通路と区別するだけで、畝が使いやすくなります。やってみて、排水などに問題があれば、高畝にすることで排水性や保湿性も改善されます。
6.一気に畝作りを進めたい、「平行した畝の作り方」作業手順
ベッド幅60㎝、通路幅30㎝、 平行に並べて畝2本を作ります。


少し面倒ですが、図と写真をゆっくりと注意深く見てください、ポイントは、畝の幅を90㎝とします。この場合、ベッド幅60㎝、左右の通路幅15㎝+15㎝からベッドに土を盛り上げ、表面を平らにならすだけ、これが1セット。この作業を繰り返すことで複数の畝が作れます。
(注意 )写真は参考用です。実際は、見やすいように幅を大きくしてあります。 (畝幅150㎝、ベッド幅90㎝、通路幅30㎝+30㎝)このような畝幅は、枝が大きいナスや、多量の土寄せが必要なサトイモ、ネギなど以外は必要ありません)
6-1作業手順の説明
【1】畝の位置、ベッド幅、畝の長さ、通路幅を決めて、ひもを3本張る
- メジャーで②ベット幅60㎝、①左側通路15㎝を測る
- ②ベッドの左右に2本、①左側通路に1本、ひもの支柱をさし込む


【2】ベッドに通路の土を盛り上げ、右側通路➂にひもの支柱をさし込む
- ①通路から土を掘り、すくうようにして、②ベッド左側に土を盛り上げる
- 土の量は適当、通路が平らになる程度
- レーキよりもクワで土を盛り上げたほうが楽に作業ができる
- 土の盛り上げが終わったならば、⓵通路のひも支柱を抜いて、➂通路にひもを張る


【3】反対側通路からベッドに土を盛り上げる
- ➂通路に立てた支柱、このひもを境にして➂通路から➁ベッド右側に土を盛り上げる
- これで➁ベットの土の盛り上げは終わりです


【4】土の盛り上げが終了したら、ひも支柱を抜いて、次のベッドに立てる
- ②ベッド両側の土上げが完了したら、ベット左右のひも支柱2本と
- ➂通路のひも支柱、合わせて3本のひも支柱を抜く
- 抜いたひも支柱2本は、⑤ベッドの左右にさし込む
- もう1本のひも支柱は、⑥通路右側の境にさし込む
【5】引き続き、➃通路から➄ベッド左側に土を盛り上げる


【6】➅反対側通路からベッドに土を盛り上げる
- ④通路からの⑤ベッドへの土上げが完了したら
- ⑥通路から⑤ベッド右側に土を盛り上げる


【7】➅通路から土の盛り上げが完了したら、ひも支柱3本を抜く
- ➄ベットの左右からと、➅通路から支柱を取り除く


【8】通路の土を再度、丁寧に盛り上げる
- ➁ベッドには➀➂の通路から、➄ベッドには➃➅通路の土をベッドに盛り上げる
- レーキは歯のついたほうを使用する、通路も少し平らにならしておく


【9】ベッドに盛り上げた土を平らにならしてゆく
- レーキはギザギザ歯でない反対側の平ら面を使用する。
- 木板や塩ビ水道管でもきれいにならせる


【10】2本の畝が完成しました
- ➄ベッドにマルチをしてみました。
- 今回使用した道具は、4.畝の作り方、畝の1本立てに使用し道具と同じです(支柱3本)


ここでは、簡単に説明しやすい手順にしています。実際にやっていただき、ひもを張る順番、土を上げる順番、最初にひもを張って足で踏みつけ、土を掘る位置をすべて分かるようにしてから一気に土を掘り上げるなど、自分のやりやすい方法で効率的に進めてください。
一般的には、畝の幅が90㎝、(ベッド幅60㎝、通路幅15㎝+15㎝)にすれば、ほとんどの野菜に対応できます。ベッドを平行に2本作れば通路幅は30㎝、通路での作業も楽にでき、ベッド幅60㎝にして95㎝幅マルチも容易に対応ができます。
7.まとめ
- 畝づくりは野菜作りの基本作業です。収穫を考えれば、手を抜かないこと。
- 畝づくりの基本は、畝のベッドに通路の土を盛り上げる。少し高畝にすると、水はけもよく根にとって良い環境の土壌になります。
- まずは畝の1本立てをやってみてください。土の盛り上げ方は人それぞれ工夫があってよい。
- マルチを使用しない限り、ベット幅(畝の幅)は自在にできます。葉物野菜には畝の幅が狭くても大丈夫。経験を積めば野菜の大きさが分かり畝の幅も分かるようになります。
ここでは、畝の基本的な作り方の作業手順を解説しました。畑の面積が広くなると畝づくりは重労働です、自分なりの効率的な畝づくりをめざして頑張ってみてください。
ご訪問をいただきありがとうございました。











