
- どの様な肥料を使えばよいのか、よくわからない
- 化成肥料8-8-8、14-14-14、この意味は、どちらを使えば良いのか
- 肥料の与え方について、いつ、なにを、どのようにがよくわかっていない
- 家庭菜園、化成肥料は8-8-8が良いです、その理由について
- 有機肥料、化成肥料、元肥や追肥など、使用目的に合わせて選ぶこと
- 肥料を与えるには、基本的な4つのことをしっかりと押さえておくこと
積雪の多い東北南部で20年以上、100坪程度の家庭菜園をやってきたおじさんの経験から、何の肥料を与えるのか、保証票をチェックしてから購入、有機質肥料のの選びかた、肥料の与え方の基本が分かります。
この記事をしっかりと読んでいただければ、化成肥料の選び方、肥料の与え方などがわかり、基本を理解することで、よりよい収穫が可能になり畑仕事が楽しくなります。
― 目 次 ―
1.肥料選びは14-14-14よりも、リスクの少ない8-8-8-がお薦め
家庭菜園での肥料選び、高度化成14-14-14よりも低度化成(普通化成) 8-8-8をお薦めします。
なぜならば、
- 8-8-8は、化成肥料消費量全体の60%、圧倒的に消費者が多いこと
- 3大栄養素であるN、P、K、バランスよく配合されている水平型肥料であること
- 元肥や追肥として、多くの作物に使用可能で有り、低度な成分量で失敗が少ないこと
8-8-8は、化成肥料「ハチハチハチ」とか「オールハチ」と呼ばれます。肥料成分の含有率をあらわし、窒素(N)、りん酸(P)、加里(K)の3大栄養素が8%ずつ入っています。肥料袋の表記は普通化成肥料8-8-8となる場合が多いです。
いっぽう14-14-14は「オールジューヨン」などと読みます。これは窒素(N)、りん酸(P)、加里(K)の栄養成分が14%ずつ入っており、数字が大きいほど成分豊富な肥料です。ただし、使用量を間違うと作物を枯らしてしまうリスクがあります。
肥料の使用量について、東京都「令和4肥料年度都内肥料需給調査」によると、都内の農協や肥料小売り店が仕入れた肥料のうち、低度化成肥料ではオール8が全体の85%、高度化成肥料ではオール14が全体の84%程度を占めています。(出典 : 都内肥料需給調査はこちらからどうぞ)
家庭菜園愛好家が多いということもありますが、低度化成では普通化成肥料8-8-8、高度化成では14-14-14が圧倒的な人気があることを示しています。
東京都内、肥料需給調査の概要について
(1)低度化成肥料、成分別入荷量
- 低度化成肥料とは、窒素、りん酸、加里の合計成分が30%未満のもの
- 入荷量合計 827.3トン
- オール8のみ入荷量計 702.2トン (全体の85%)
- 肥料の名称別順位内訳
- くみあい化成888 410.1 トン
- 化成肥料8-8-8 209.6トン
(2)高度化成肥料、成分別入荷量
- 高度化成肥料とは、窒素、りん酸、加里の合計成分が30%以上のもの
- 入荷量合計 321.3トン
- オール14のみ入荷量計 269.1トン (全体の84%)
- 肥料の名称別順位内訳
- 化成肥料14-14-14 148.8トン
- 高度化成14-14-14 79.2 トン


2.作業効率の良い14-14-14よりも、均一にまきやすい8-8-8が使いやすい
東京都肥料需給調査では、14-14-14に対し8-8-8は2.6倍の使用量(入荷量)です。
どちちらが使いやすいかは人それぞれですが、私は8-8-8が使いやすいです。
なぜならば
- 14-14-14は8-8-8の1.7倍の濃度、肥料濃度が高いと肥料やけの原因になりやすい
- 肥料の量では、8-8-8の方が14-14-14よりも1.7倍多く、重くなりあつかいやすい
- 元肥1㎡あたり、8-8-8 150gをまく場合、14-14-14では86gと少ないが、
量のコントロールは少ない量よりも多い方がコントロールしやすい。
86gよりも150gの方が均一にまきやすい - 追肥1回あたり8-8-8 30g/㎡、141-14-14では17g、
量が少ないのは慣れないとめんどうくさい
14-14-14は、作業効率やコスト的にも少ない量ですみ断然よいように思えますが、家庭菜園で均一にまくのは簡単でありません。同じひとつかみでも肥料の濃さでは1.7倍の違いがあります。よほど意識してまかないと14-14-14では誰しもが多くまいてしまう確率が高いです。
8-8-8ではそれを防ぐことができ、多少多くまいても肥料やけの発生を防ぐことができます。慣れてくれば 8-8-8はひとつかみずつ手ばかりで簡単に適量を与えることができるようになります。適量を与えるのは難しいです。これが最重要ポイントです。
3.肥料は、使用目的にあわせ、肥料袋に明記の保証票を確認した上で選ぶこと
肥料は200種類以上あります。使用目的は元肥か追肥、あるいは速効性か緩効性です。
現状は、有機質肥料、化成肥料ともに、速効性や緩効性をうまくコントロールした肥料がありますので、購入時に販売店からよく聞いて確認してください。


(1)有機肥料、化成肥料、使用目的に合わせて選ぶこと
- 元肥は、有機質肥料が基本、緩効性または遅効性肥料がよい、私は高級有機配合肥料 そ菜2号 13-8-10を使用しています
- 追肥は、化成肥料が多い、速効性か緩効性 (追肥は、それなりに速く効かせるのが狙い)私は普通化成肥料8-8-8です。ただし、ジャガイモなど一部の作物の元肥にも使用しています。
➀有機肥料のよい点
- 与える量が多くなっても、野菜に対する悪影響が少ない
- ゆっくりと長く効くので、元肥に向き、野菜に対する障害が少ない
- 有用微生物が増え、土中の環境がよくなる効果が期待できる
②有機肥料の悪い点
- 効き目が遅いので、速効性の野菜には向いていない
- 価格は化成肥料よりも割高になりやすい
- 臭いの有るものが多い
➂化成肥料のよい点
- 速効性、すぐに肥料が効き、目に見える形で成長過程が実感できる追肥向き
- 価格の幅も広く、肥料の種類も多い、小さい袋から大きな袋までと選びやすい
- 作業性がよい、肥料が軽くまきやすい、扱いやすい
- むらなく散布できる、粒の形や大きさが均一で、量のコントロールもやりやすい
- いやな臭いが少ない
➃化成肥料の悪い点
- 与える量が多すぎると、根を傷めやすいので注意が必要
- 化成肥料だけ長期間入れ続けると、土の中の成分に悪影響がでやすい
- 有機肥料と一緒に使い分けしないと、土の中の微生物が減り、病害虫が発生しやすい
(2)肥料袋の保証票を確認してから選ぶこと
肥料袋には必ず「保証票」が明記されています。保証票が無いものは選ばないことです。保証票は、肥料取締法によって記載が義務付けられています。
たとえば、生産業者保証票、販売業者保証票などいくつかの種類があります。そこには、登録番号、肥料の名称、保証成分量、原料の種類などが明記されています。普通化成肥料8-8-8は、保証成分量に、窒素8%、りん酸8%、加里8%になっていますので確認してください。
たまに、登録番号の無い肥料袋があります。これは、地域にあわせた肥料として、特定販売店向けに開発した肥料などです。私の有機配合肥料は20年以上使用していますが登録番号はありません。大きな肥料会社です。
でも本来ではないので、お店の担当者、あるいは肥料メーカに―問い合わせると教えてくれますので確認してから使用してください。


(3)野菜の種類、成長の段階をみながら肥料を使い分ける
肥料に重要な栄養3要素、「窒素、りん酸、加里」これら成分量の比率は、野菜によって、成長の段階によって肥料を使い分けるのが理想です。でも、家庭菜園では無理です。
なぜならば、栽培面積にもよりますが、肥料の種類が分からないこと、分かったとしても肥料袋の数が多くなり有効に使えないことが多いです。私の追肥は8-8-8だけです。元肥は有機配合肥料の1種類です。
8-8-8の意味は、栄養の3要素、窒素、りん酸、加里の成分量が、100gの中に8%の重量、窒素8g、りん酸8g、加里8gづつ入っいることを表します。参考書的には、収穫する部位で必要な肥料を選ぶ、たとえばトマト、ナス、キュウリなどの果菜類はりん酸を多めにすることが重要。7-10-3 窒素7%、りん酸10%、加里3%。「りん酸のの多い山型タイプ肥料」
ハクサイ、キャベツなどの葉茎菜類は窒素成分重視11-0-5 窒素11%、りん酸0%、加里5%が最適とも云われます。「りん酸の少ない谷型タイプ肥料」
これらの成分比率、参考書によって解説は違います。かえって何を使ったらよいのか分かりません。よって、難しいことは考えずに、低度化成で普通化成の8-8-8、高度化成は14-14-14のような窒素、りん酸、加里の3要素が同じ比率で入っている「水平型肥料」を使用すべきです。
4.有機質肥料の選び方、経験者から聞くのがベスト
我家の元肥は有機配合肥料、そ菜2号、窒素13%、りん酸8%、加里10%。追肥は、普通化成肥料、8-8-8です。
皆さんが有機肥料を元肥に使用する場合は、畑の周りの皆さんや農協など販売店の方から聞いたほうが良いです。なぜならば、有機は使用してみないとその効果はわからないからです。
私の配合肥料は、大手肥料メーカーが地域限定品として近くの農家のお店で販売をしており、20年以上使用しています。
有機配合肥料の特徴は、魚粉や油かすなどの有機質と化成肥料を配合したもの。長期間効く有機質と速効性のある化成肥料を混ぜせており、肥料効果は1~3か月間と長いです。
そのために元肥とし使用され、追肥は化成肥料の使用が一般的です。
肥料袋に、有機配合とか有機入りと記載されていても、有機物がどの程度入っているのかは分かりません。有機物由来の窒素が0.2%以上あれば有機入りと表示できます。
いっぽう有機100%ともいろいろです。安い肥料は原料が乾燥鶏糞主体だったり、臭いのきついものもあります。
有機入り肥料とか有機配合肥料がおすすめですが、高価ですからお店の担当者によく聞いて選ぶようにしてください。
5.肥料の与え方、基本的な4つの決まりをおさえておくこと
肥料の上手な使い方を知ることで、順調な生育と嬉しい収穫を迎えることができます。なぜならば、上手に使うためには基本的な決まりがあります。そのポイントをしっかりとおさえて作業することが重要だからです。
野菜に肥料を与えることを施肥(せひ)といい、施肥の基本的な決まりは、「野菜に必要な栄養分を必要な時期に必要な量だけ与えること」です。野菜の栄養特性に合わせて適正に施肥することもたいせつなです。
(1)どの様な肥料を (必要な栄養分、肥料の種類)
元肥、追肥、有機質肥料、化成肥料、速効性肥料、緩効性肥料など、いろいろあります。 これらを上手に使い分けるには経験が必要です。地域性や土地柄もありますので周囲の畑の人や、お店の人の話を参考にすべきです。
元肥(もとひ)は緩効性の有機質肥料、追肥(ついひ)は速効性の化成肥料をおすすめします。
ほんらいは、野菜の栄養特性に合わせて適正に施肥することが重要ですが、難しいです。たとえば、ジャガイモであれば、窒素、りん酸、加里の成分量7-10-8など。りん酸や加里が多めに含まれています。
(2)いつ与えるのか (必要な時期、施肥時期)
必要とするタイミングに合わせ肥料を与えます。元肥は種まきや苗の植えつけ2~3週間前がベストです。でも、定植時と同時に与えても問題の無いことの方が多いです。
追肥は適宜です。種まきや苗の植えつけ後、20日ぐらい空けてから1回目、それ以降は野菜の生育にあわせますが、2~3週間おきに与えておけば間違いないです。天気予報を確認し、雨が降る前だとより効果的です。
(3)どのぐらいの量を (必要とする量)
元肥は、化成肥料8-8-8では 150g/㎡程度、有機肥料も同程度。(化成肥料14-14-14では計算上で 86g/㎡です)
追肥は、化成肥料8-8-8では 20~40g/㎡程度、(化成肥料14-14-14では計算上で 11~22g/㎡です)
上記は、両方ではありません。8-8-8だけ14-14-14だけの場合の量です。あくまでも私の目安であり、手ばかりです。枝豆に肥料は与えませんが、ほぼすべての野菜に同量を与えています。これで十分、美味しい大きな野菜になります。
ポイントは、与え過ぎないこと。なかな難しいですが「少ないかな」、そんな意識で十分。
(4)どこの位置に (必要とする位置、場所)
元肥は必要とする面積の土の表面にばらまく、土といっしょに混ぜこみ耕す。全面施肥ともいいますが、ほとんどはこれで良いです。
畝に溝を掘って肥料を投入、土をかぶせる。溝施肥、植穴施肥ともいいます。私は、ナス、サトイモは溝に入れます。
追肥は、株のまわりにばらまく、株の両側に溝をつくる、株のまわりに穴をあけて押し込むなどの方法です。だいじなことは、量を多くしないこと、少なければ回数を増やせばよい。株の近くでないこと。30㎝離れても、根は肥料を探します。


5.まとめ
- 家庭菜園では14-14-14よりもリスクの少ない8-8-8の使用をお薦めします
- 元肥は有機肥料、追肥は8-8-8など「水平型」化成肥料の使用が無難
- 施肥量は、使用する成分量で計算をしてから、自分の必要量を決めること
- 肥料袋の保証票をチェックしてから購入すること
- 肥料の上手な使い方とは、4つの基本を踏まえて与えることが最大のポイント
- 肥料の与える量、まずは少なめにを心がけること。生育が遅いと時にはさらに追肥で補う程度の考え方でよい
ご訪問いただきありがとうございました。